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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第5章 ベッドの中でも、いつもの二人で?


 ダイレクトなその言葉に、僕の心と身体は激しく反応する。

 女の子が男のモノを口に咥える行為。確かにエロマンガでは必ずあるし、僕自身とても興奮するシーンだ。

 だけどそれだけに童貞の僕からすれば、どこかファンタジックというか。現実の場面とは結びつけ難い。自分の人生に、そんな展開があるとは考えたこともなかった。

 そんなふうに期待が高まってしまうからこそ、僕は言う。

「いや、やっぱ……それはいいかな」

「遠慮なら、いらないけど。私なら、むしろ一度してみたいくらい」

「僕だって、本音はしてほしいけど……」

「じゃあ、どうして?」

「その……また出ちゃったら、困るし」

 僕が素直に言うと。

「ああ……なるほど、ね」

 寺井も納得したように頷いていた。

 もう一度、盛大に放出してしまっている僕は、もう無駄玉を撃つわけにはいかなかった。最大の目的はやはり、寺井夏美とのエッチなのである。

「そんなわけで……そろそろかと」

「ゴムは?」

「買ってきたよ。結構、大変だったんだから」

「大変?」

「まあ、それはいいけど。ちょっと、待って」

 僕はベッドの脇に落ちている紙袋を拾い上げると、その中のコンドームの箱を寺井に見せた。

「ほら、コレ」

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