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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第5章 ベッドの中でも、いつもの二人で?


「自慢げに見せなくていいよ。それよりも。装着のやり方とか、わかってる?」

「まあ、やったことはないけど。別に難しくは、ないんじゃない?」

「ホントぉ?」

「大丈夫だって。とりあえず、やってみるから」

 とは言いつつも、内心は結構不安である。

 カサッ――ビッ。

 モゾモゾ――――モゾ……。

 案の定、手間取っていると、寺井から聞かれる。

「あの、どうっすかぁ?」

「あ、うん……もう、少しで……と。んん、なんか変?」

「ああ、もう。ちょっと、見せてみ」

「え、いいよ! このくらい自分で――」

「いいから」

 業を煮やし、寺井が僕の股間に手を伸ばしてくる。

「ほら、違うって。これだと表裏、反対じゃんか。逆にすれば、あとはクルクルって」

「わかってたよ。今、やり直そうとしてたんだし。ヌルヌルしてるから、やりにくくってさぁ」

「ハイハイ」

「ああっ! そ、そんなに強く握らないでくれない。あと先端押さえないと、空気入るって説明欄に書いてあるけど――」

「チッ――細かいこと気にせずに、とにかく一度、装着してみるの。ほら、こうして――と。どう? 空気とか入ってないよね」

「あ、うん……ありがと」

「どういたしまして」

 こうして、ついに準備万端――なのか?

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