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はじめてでドタバタな夜と、その後のこと
第6章 予期せぬオマケと、それからの日常とは?
◆ ◆
暫くベッドで横になった後、眠れなかった僕はベッドを起き出す。静かに寝息を立てている寺井を起こさないように、バスルームに向かった。
バスタブにお湯を張ると、身体を流した後でゆっくりと浸かった。心地よい温度の中でリラックスをしながら、この夜にあったことを順に頭に思い浮かべてゆく。
僕と寺井が、まさかあんなことになるなんて。霧がかかったような視界の中で、今夜の出来事が夢のように感じられた。
緊張と疲れからか、ふっと意識が遠のくような感覚に苛まれている。
はじめてのエッチを終えて、この後のことを語るのは、もしかして蛇足であるのかもしれない。だけど、少しだけ物足りなく感じた人のために、これは言わばオマケであるのだ。
湯船の中で、ゆらゆらと、眠るか眠らないかの感覚。そんな中で僕の耳は、シャワーの音を聴いている。どうしてだろうと思いつつも、目を開けるのが少し億劫だった。
そうしていると、ちゃぷんと音がして、狭いバスタブの中に脚が入ってくる。
「お湯の中で寝ると、風邪ひいちゃうよ」
「て、寺井……?」