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戦場に響く鈴の音
第33章 悪夢
目が覚める。
毎朝、同じ事をする。
先ずは右腕を軽く動かしてみる。
右腕の中にちゃんと俺の仔猫が居るかの確認…。
磐に向かった日からついた変な癖みたいなものだ。
そもそも、鈴は軽い。
抱き上げていても、その体重を殆ど感じない。
朝に寝ぼけてたりすれば夕べ一緒に寝たはずの鈴が居ないと勘違いをする事も暫しある。
今朝はちゃんと俺の腕にしがみつくようにして眠る女の肌の感覚を味わう。
右側を見れば、その女子の背が見える。
小さな肩…。
白い背中…。
尻の割れ目…。
梅雨入りした天音…。
雨垂れの音が窓の向こう側から聴こえる。
これは鈴の音…。
山のように盛り上がる胸元から谷のように凹む腰を撫でて、その柔らかな肌を楽しむ。
「ん…。」
寝ぼける仔猫が声を漏らす。
背を向けたままの仔猫を背後から抱き、胸元にある綺麗な山へ指先を登らせる。
「はぁ…。」
まだ寝てるくせにピンク色の唇から吐息が漏れる。
薄いピンク色の乳輪の周りを指先で回る。
キュッと乳輪が縮み、ピンッと小さな乳首が上へ突き出す。
相も変わらず敏感な反応を見せる。
しばらくはその固くなる乳首を弄んで楽しむ事にする。
モゾモゾと動き出す身体…。
その小さな肩に跡が残るほどの口付けをする。
「神…。」
「起きたか?」
「ん…。」
肩から首筋に掛けて口付けを繰り返す。
「はぁん…。」
朝からピンク色の声で仔猫が鳴く。
乳首を指先で転がすだけで仔猫が尻を振り背を逸らす。
「んぁ…、あんっ…。」
「今朝は…、先に風呂か?一緒に入るか?」
「あぁ…、でも雪南が来ちゃう。」
「来ねえよ。」
天音に帰って来て3日目…。
離宮に行くつもりがあるかと、しばらくは雪南が来たが鈴に子を産ませると決めたのだから行く必要は無いと答え続けた。