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ダブル不倫 〜騙し、騙され
第4章 朝シャワー
「ふうっ……」
 
 優子がシャワーを終えると、ベッドルームのドアが開いた。
 
 五時四十五分。
 
 まだ、目覚まし時計は鳴っていないはずだ。トイレから出た修一はペタペタとバスルームに入った。
 
 ――修一さんが朝からシャワー?
 
 修一は夜に風呂に入ることや、服を脱ぐことさえ面倒な性格だ。スラックスのときはともかく、ジャージ姿のときなどジャージ下、トランクス、靴下と、それはまるで昆虫の脱皮のようだ。
 
 ベッドルームを覗いた。

 いつも枕元に置いてある彼のスマートフォンがなかった。修一はスマートフォンに頓着しないのだが。
 
 ――スマホ、出掛けるときさえ、よく忘れるのに……。洗面所にまで?
 
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