この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ダブル不倫 〜騙し、騙され
第5章 隣人
 優子は夫の首すじについたキスマークのことをずっと考えていた。ようやく眠れたのは明け方だった。その日、優子は結婚して初めて寝坊した。

 キッチンテーブルの上に手紙が置いてあった。広告の裏に書かれたその手紙は娘の凛華が書いたものだ。
 
『ママ、おはよう。
 
 ママはつかれてるから
 
 お薬のんでネ。
 
 学校はパパと行くから、
 
 いっぱいねてネ。
 
 りんかより』
 
 りんか、とひらがなで書かれた名前の横にハートマークが添えられていた。
 
 キッチンテーブルには食パンと牛乳が載ったプレート、その横には水が入ったカップと風邪薬があった。
 
 ――ありがとう。ごめんね。凛華……。
 
 優子は自分の左の二の腕につけたキスマークを思い出した。そこに目をやる。消えてしまった儚い〈桜の花びら〉を指先で撫でた。
/62ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ