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ダブル不倫 〜騙し、騙され
第7章 ダイニングルーム
「気づくかな、奥さんと僕のこと……」
 
 畠山の唇が近づく。
 
「気づかないわ……」
 
「そうなんだ……」
 
「興味ないからね。私には……」
 
 優子の両方の手が、畠山の頭を引き寄せる。彼の首筋に唇を落として、噛み付くかのようにそこを吸う。

 ちゅっ……。
  
「っ……」
 
「ふふ、キレイな桜の花びら……」

 優子は畠山の首筋につけた〈桜の花びら〉のプリントに唇を落とした。貪るように畠山と舌を絡める。
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