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ダブル不倫 〜騙し、騙され
第2章 プロローグ
確かに、いつもはカラスの行水と言われるほど、数分で風呂を出る修一だが、その日は四十分近く経って浴室を出た。
:
修一がタオルで頭を乾かしながら、冷蔵庫から缶ビールを取り出す。どっさりとそのプルトップを引いた。
修一は喉を鳴らしてビールを飲んだ。
「修一さん、今日は長いお風呂だったんですね?」
「ああ、たまにはね」
修一の目がテレビに動いた。
――ベッドに誘えるのかしら……。
:
:
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