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親愛なるご主人さま
第7章 菜穂子の手紙6

次の日の朝からマミちゃんのナース検診がはじまりました。でもこのお屋敷内で奴隷の顔を見ることが出来るのは調教師と奴隷のオーナーだけという固い規律がありますから、外部の人であるマミちゃんはJ先生がオペをした時と同様に菜穂子の顔には黒い目隠しが巻かれ、手足はベッドに固定されてから診察が始まりました。
「菜穂子さまはアルコールのアレルギーとか、ないですか?」
「はい。大丈夫です」
「切ったところ痛みはないですか?」
「ええ」
「よかったわ。順調に仕上がりつつありますよ。ラビアのピアスリングは粘膜に癒着しないように診察の度に動かしますよ。クリちゃんの周囲は落ち着くまで違和感がありますが、仕上がったら・・・パンティなんか穿けなくなりますよ。擦れて気持ちなりすぎるから・・ウフフ」
「もうすでにすごい濡れようですよ、菜穂子さま。これじゃ絆創膏がすぐ剥がれてしまうわ」
「ごめんなさい。だってぇ・・・」
消毒用アルコールの匂いが充満する中、マミちゃんが菜穂子の身体に近づく度にいい香りが鼻をくすぐります。手足を拘束されて、分厚い目隠しをしているのでオペの痕を弄られるのがとても刺激的です。マミちゃんの手つきは淡々とした医療従事者の手つきではありますが、触られると、いやらしい涎が溢れてきてしまうのです。ガーゼが剥がされるときの疼くような刺激と、アルコールに浸した脱脂綿での消毒のとき、ツンと沁みるような心地に感じてしまうのでした。
「それにしても菜穂子さまの肌は綺麗すぎるわ。食べちゃいたい!」
「マミさん。ナースのお仕事以外のお話は・・・叱られるわ。この部屋には隠された集音マイクがね・・・きっとあるから・・」
菜穂子は薫様と過ごしたお仕置きの一夜を思い出し、声をひそめてマミちゃんに注意しました。K様にもマミが診察するときに戯れるなと言われたばかりです。もしマミちゃんが診察にかこつけて変なコトをしたら・・・薫様の二の舞を演じることになりかねません。
(薫様はあの日以来どうしているだろう)
このとき、ふと思いました。
そして、まさかこの数週間後に、玲子奥様に首輪を引かれてお屋敷のお庭を散歩中にオペ後の恥ずかしい身体を薫様にまじまじと見られる事態になるとは、想像もできませんでした。

