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親愛なるご主人さま
第9章 エージェントX

「ではよろしいですね?」

「う、うん。細井さん、よろしいも何も・・・オークション参加を断れる理由がない。ただし薫を競り落とせるかどうかはライバル多くてわからんぞと、そう伝えてくれ。菜穂子のショー出演承諾のお礼もよろしく言ってくれ」

「承知しました。では後は当日のスケジュールが決まりましたら、ご連絡ください。“S“氏は東京から車で行くと思います。屋敷の場所は詳しく教えておきます」

「うん、わかった。オークション競売は今のところ、ざっと4品か5品の予定だ。6時ぐらいから開場だろう。薫は今回の目玉なのでオーラスにステージに上げるよ。それから、菜穂子が春にこっちに来たとき着てた服は全て処分してしまったので、彼に服を持ってくるように頼むか、こっちで用意するか当日までに決めておいてくれ」

「了解です。では諸々よろしくお願いいたします」


 電話を切ると圭吾は一息ついてから準備のスケジュールを手帳に書き始めた。オークションに出品するマゾ奴隷達は自分たち夫婦以外の調教師の手によって飼育されている奴隷もいる。

 まずは同業者に連絡をしてオークションの日程と出典予定の奴隷を確認する必要がある。主催はエージェントX社だが運営は「K」こと梶篠圭吾だった。





「12月24日に決めさてもらったよ。万事よろしく」

「承知いたしました。いい値で売れるように仕上げておきますよ」

 電話の相手は親しい後輩の調教師の仁紀之だった。仁も梶篠夫妻をカリスマ調教師としてリスペクトしていて親交が深い。

「預かってくれている薫の様子はどうだ?」

「今、足元にいますよ。ウンチを我慢しながら俺のモノをペロペロ舐めてます。フフフ」

 スピーカーからピチャピチャと舌を這わす淫靡な音に交じり排泄を堪える薫の苦し気な声も伝わってくる。

「そっちでも舐め犬か」

「素直で、おねだりが随分と上手になりましたよ。それと注射してペニクリを大きくしてやりました。ドSのマダム達が喜ぶようにね」

「そうか、例のアレを使ったんだな。フフフ・・・あ、それからな仁君、薫以外にも今回の売り物になりそうなのは、あるかな?」




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