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親愛なるご主人さま
第12章 競売第一幕 真由美
 その媚薬カプセルというのは以前『女体盛り』を調教された時に菜穂子や薫を苦しめた玲子特製の媚薬クリームがカプセル形状になっているものであった。体内で温められるとゆっくりと硬かったカプセルが溶け始め、長く時間をかけてジワジワと媚薬効果を発揮する仕掛けだ。
 担当調教師の吉岡は傍らの椅子に座り、がっくりと肩を落としている。晒し台の真由美の様子より自分の財布の中を心配し始めたのである。

 晒し場は会場の奥、バーカウンターの横の狭い一角に作られていた。そのバーカウンターの奥から真由美の様子を横目にそーっと覗いている者がいた。菜穂子である。

 薄暗い光の中でも真由美は全身に汗をかいているのが分かる。汗を吸った麻縄が身体に食い込み乳房は歪にせり出され、背中や臀部にはステージ上で浴びた鞭の痕が赤いミミズ腫れになっていた。青筋が浮かぶほど開かされた内腿を震えさせ、膝から下を宙を泳ぐようにバタバタとかいて身悶えているのは、早くも特製媚薬クリームが体内で溶け始めた証拠だ。淫猥に込み上げてくる辛い快感は施された経験がある菜穂子には痛い程分かった。アナルとオマ〇コの中にムカデが這っているようで、ムズムズして死ぬほど痒いのだろう。しかし真由美は口枷をかませられ助けや許しを乞う声も出せず、涎を垂らしながらくぐもった疼き声だけを漏らしていた。周辺に蒸れた牝の淫臭が匂い立っていた。

(ぁあ、なんで私が・・・こんな目に・・・うぐぐ・・・ぁああ、、痒い、痒いわ。気が狂いそう・・・)

 苦悶に宙を彷徨う真由美の目線の先にバーカウンターの中のメイド服の美しい女が見えた。覗き込むようにこっちを見ている。目が合った!

(な、何よ、誰だか知らないけど、売れ残って晒されている奴隷を蔑んで見て、優越感に浸っているのね?いいわよね、アンタは特別扱いされていて、くぅ・・ぁあ・・)

 菜穂子は真由美と目が合ってしまった。真由美の目は恨めし気に妬くようであり、救いを求めて怯えているようにも見え、それでいて湧いてくる恍惚感に浸るマゾ女独特の妖艶な眼光を宿していた。菜穂子は思わず怖くなり視線を逸らした。
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