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親愛なるご主人さま
第13章 競売第二幕 純子

「そうか。なるほどね。それにしても、あの帽子とスカーフ見て。わざとらしいけどマニア受け狙いね。ウフフ」
「仁の演出だな。フフっ」
通常、全裸にハイヒールを履かせ犬の首輪を鎖で引いてステージに上げるのがこのオークションの定めのようであるが、前出の真由美が新妻らしく腰エプロンを巻いていたように、多少のアレンジや演出は担当調教師の裁量に任せられている。仁は純子がいつものフライト時と同様にハイヒールパンプスを履かせ、髪を綺麗にアップに纏めてピンで留めるCAスタイルにしてからUAL社の制服の洒落た青い小さな帽子を頭に乗せた。そして首回りは犬の首輪ではなくUAL社のトリコロールカラーのスカーフを首に巻き、上品な色香漂う白い“うなじ”を際立たせた。それはUAL社ナンバーワンCAの姿のままだった。だが今夜、純子がオークションステージで身に着けることが許された制服は帽子とスカーフ。それだけだった。
純子の両腕は背後に回され、手首を革紐で結ばれていた。形よくツンと上を向いた美乳は首に巻かれたスカーフが僅かに掛かる程度で十分に隠せないばかりか、かえってスカーフのツルツルとした生地の端が乳首をチラチラ撫でることになり、性感調教された敏感な乳首をコリコリに勃起させる責め小道具になってしまった。
白桃のような乳房、スベスベとして平らな腹に細くくびれたウエスト。丸い腰つきとむちっと脂がのった太ももから膝下にすらりと伸びる長い脚。特にハイヒールが映える細い足首と引き締まったふくらはぎは機内の立ち仕事で鍛えられるCAに共通する美しい輝きだった。俗に言う脚フェチ、スッチーマニアには垂涎ものの眺めだろう。
仁はスポットライトに照らされても、まだ俯いたままの純子の顎の下に乗馬鞭の柄を差し込みグイと上げた。
「ぁあ・・」
恥ずかし気に眉をひそめる美貌が無理やり客席に向け晒されるとアップにした髪型ゆえに前髪で顔をわずかに隠すこともできなかった。

