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親愛なるご主人さま
第14章 値引き品の末路
 
 割れ目の筋を開き、指でなぞって濡れ具合を確かめると溢れんばかりの愛液だった。由美子は艶のある悶え声を発して藤崎の指を逃れようとするが、そのしぐさが余計に嗜虐感を煽り藤崎を喜ばせた。

 二人の男は抵抗する由美子を押さえつけ、ベッドの4つの脚に取り付けられている革と鎖の拘束具で手足を大の字に固定した。腰の下に枕のクッションもねじ込こみ、腰をせり上げる態勢にして無毛の秘部を晒し上げた。
 吉岡が赤々と燃え滾る烙印の『焼きごて』を由美子の頭上でこれ見よがしに振りかざす。二人の男の目は加虐心に満ち、残酷な鈍い光りを放って由美子を見下ろしていた。

「止めて!ゆるして!!お願い助けてぇ~~!!」

 顔を恐怖に引きつらせ、拷問を逃れようとする悲壮な叫び声を発するが、全く無視され、赤々と燃える焼きごてが白煙を上げて青白い下腹部に押し付けられた。

ジュジュッ!ジュウーーーーー!

「ギャァーーーーーーー!」

 由美子は断末魔のような叫びを発した。実際には40度ほどの湯が掛かった程度だが、肌に焼きごてを当てられるという恐怖心を植え付けられ、リアリティある良くできたフェイク装置で、押印すると焼きごてからジュジュッーという音と煙と共に肉が焼けるような匂いまで発した。怯えさせられ、極限まで研ぎ澄まされた神経が過敏に反応して由美子は気を失った。

 白いパイパンの丘に赤黒い特殊インクの『売約済』の烙印がくっきりと痕を残し、正に売られた性奴隷らしい倒錯感に満ちた作品が出来上がった。

「このまま持ち帰るかな。ヒヒヒっ」

「先生、ここに受領サインをお願いします」

吉岡は『売約済』のすぐ下の柔肌のスペースを指さし、焼きごてに使われた特殊インクと同じインクを浸した毛筆を藤崎に渡した。
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