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親愛なるご主人さま
第15章 アバヤの女
 「ぃ、ぃやです。ぃや・・・」 

 純子は運ばれてきたタライを目にした時からステージ上の衆人環境下で排泄を強要されると知って、震える声で弱々しく嫌がった。反して体はおぞけるようにブルブルっと震わせ、首を左右に激しく振った。本当は耐え難い羞恥と屈辱に大声で叫び拒絶したいが、声も出せないほど便意が切迫しているのであった。アップにまとめた髪のヘアピンが外れ、UAL社の帽子と共に床に落ち、黒髪が崩れ肩にバッサリと掛かる。機内では美と知性溢れるCAの笑顔が、今や涙と苦悶に歪む妖艶な性奴隷の顔になっていた。

 「仁様、・・・ぅう・・舞台の上で・・させるのは・・・後生ですから、お、・・・お許しを・・」

 「イチジクのバスケットを持たされた時からこうなると覚悟していたろ?フフフ」

 仁は冷たく言い放ち、スタッフの男2人に純子を抱え上げさせ、ガラス製のタライを双臀の下に置いた。客席の視線が集まった。

 「仁君、ここは、たった今落札されたアドラー様の意向に任せたらどうだ。引き渡しの儀式はまだしていないが、もう純子の所有者は彼だ」 
 
 圭吾が諭すように言った。

 「あぁ、なるほど、確かに・・」

 言われてみたらそのとおりであった。仁にとって圭吾は師匠でもあり、カリスマ調教師Kに意を唱えることはできない。更に圭吾は仁の耳元で囁いた。

 「なにしろ8,000xだぜ。しかたないさ。彼のご機嫌を損なうなよ」

 「はい」

 仁が小声で応えてからマイクに持ち換えた。

 「失礼しました。アドラー様、今や純子の所有者は貴殿です。このままショーを続けてよろしいでしょうか?」

 イブラハム・アドラーには母国サウジアラビアから2人の側近が同行してきた。ボディガード兼通訳の男2人だ。

 通訳の男がアドラーの意を日本語に換えてVIP席からステージ向かって告げた。

 「私は純子を7人目の妻として娶る。直ちに母国へ持って帰るのだ。ショーは終わりだ」

 「あぁ~ぁ」

客席から落胆とも諦めとも言えないような声が上がる。

 「かしこまりました」

 仁は感情を殺して言いながらハンドマイクを置いた。


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