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親愛なるご主人さま
第16章 沙耶香の調べ

「ご来場の皆様、投票ありがとうございました。さて、せっかくですから得票数を下から順に発表しましょう」
ステージ上の玲子は、オークション対象の生贄となる得票数1位の1人を発表すれば済むのを勿体付けて、一人ずつ得票数を下位から順に発表することにした。それがじわじわとメイド達に恐怖と不安と深い屈辱を味合わせる精神的な虐めになること熟知しており嬉々として楽しんでいた。会場も玲子に操られるように盛り上がり、客達の嗜虐的なテンションも更にヒートアップしていった。
「ウフフ、では、最初に再下位は・・・得票数・・たったの2票・・・」
「彩乃!!」
「続いて4位は6票・・・・・・・・めぐみ!」
「3位は愛子、9票!」
票数と順位が玲子の口から発表されるたびにメイド達の表情がそれぞれに見ものだった。
1位じゃなく生贄にならずに済んだ、という安堵の表情と共に、美しさや可愛らしさを競っていたわけではないが、客に容姿を見比べてられて順位付けされているのは当然の事実で、下位に甘んじる妙な悔しさは、女としてのプライドを弄ばれた。
「以上の発表の3人は最下級奴隷ね!帰ったら調教師さんにたっぷりお仕置きをいただいて、調教を最初っからやり直してもらいなさい!しっかり励むのよ。さもなければ次回の奴隷オークションで二束三文で叩き売りされるわ。ウフフ・・」
客席の中年男が玲子の言葉に反応してはしゃぎ、ステージのメイド達を冷やかして弄った。
「アナルでイケるようにして貰え!そしたら買ってやるぞぉ」
冷やかす嘲笑が会場に溢れた。
「さぁて、それでは得票数トップの本日の『生贄』になる子を発表しましょう!1番のルミかぁー? 5番の沙耶香かぁー?・・・・ウフフ・・ドキドキ、ワクワクね」

