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親愛なるご主人さま
第17章 転送電話
 競り落とされた女子大生沙耶香がVIP席で黒磯に恥辱のご挨拶をしているころ、ステージでは既に第4幕のオークションが始まろうとしていた。ここも仕切り役は玲子だ。だが始める前のステージ裏の控室では玲子、圭吾、細井、仁、吉岡らがバタバタと落ち着きなく、このあとの進行の確認とも調整とも言えない話が続いていた。

「まだかな?遅いなぁ、S君は!」

イラつきながら圭吾が切り出した。

「さっきも言ったけど、着いたらロビーの受付が私に直ぐに知らせてくれるはずよ」

玲子が自分にも言い聞かせるように言う。

「雪は止んだようだし、渋滞がなければもう着きますよ。待つしかないですね」

「この後の残りのオークションは佑太朗で最後は薫。どっちもマニアックな品だから、もしかしたら落札までに時間掛からないんじゃないかな?」

「そぉね~」

仁と細井の会話に玲子も不本意ながら頷いた。

「うーん。そうとなると、Sさんが到着する前に今夜のショーは全て終わっちゃうわね、佑太朗のオークションの前振りで時間をできるだけ引っ張っることができたとしても・・」

さすがの玲子も良いアイデアは浮かんでこなかった。

 玲子は思った。薫に関しては鷹杉右京が買いたがるはずだ。持ち込んだ大きなトランクケースがハッタリでなく中身が全て札束なら、彼がコールした瞬間に落札は決まりだろう。おそらく円に換算したら数千万、いや、億に近い金額をコールするに決まっている。競争できる客は他にいるだろうか?薫が売れたら今夜のパーティーはそれでお開きだ。


 「Sさん、薫のオークションに参戦したいと言ってたけど、来なきゃどうしようもないな。彼のためだけに配慮してやるわけにはいかないし、このままオークションを進行させるしかなさそうだな」

 細井も仕方なしの表情で圭吾を見た。

 「やはりこの屋敷の電話番号を教えておくべきだったな。ここに電話くれたら・・道中どの辺まで来ているのか分かれば、時間延ばしとか、何か手が打てるんだが・・・」


 世の中に携帯電話が登場するにはあと数年待たなければならない時代であった。



トゥルルル・・・

その時・・部屋の電話が鳴った!

「えっ!来た!?」声を上げて圭吾と玲子が顔を輝かせ見合った。



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