この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
親愛なるご主人さま
第17章 転送電話
 玲子が第4幕に出品される奴隷の首輪を引き登場しようとしている。

 細井の前を玲子が横切った。ゲランの香水の香りが漂い、エナメルボンテージ衣装の見事な肢体に細井は視覚と臭覚を奪われ、考えていた“X”のことを瞬時に忘れ、目の前の玲子女王にすっかり魅せられていた。





トゥルルル・・・トゥルルル・・・

 先ほど圭吾から戻された外線電話が1階ロビーから再度転送され、会場のバーカウンターの片隅に置かれた子機を鳴らした。

 スタッフの男が取次ぎ“ミスターX”に子機を渡した。

 ステージには玲子が再び登場して第4幕が始まりを告げるヘヴィロックナンバーがスピーカーから響いている中でXが子機の通話ボタンを押した。

「もしもし俺だ」

Xはタバコを咥えたまま電話の相手の話を聞いた。

「ナニ?・・・おい、もう少しデカい声で話せないか。こっちの周りの音がやかましくてな」


「ん?・・・うん・・・うん・・えっ・・おお!そうか」


「間違えなく確認したのか?」


「うん・・・うん・・・・それじゃニュースや新聞にも載るな」


「うん・・・・うん・・わかった・・・・・・痕跡は残すなよ」


「よーし!・・・うんうん・・・ウフフ・・・そうかコーヒーか、首尾よくできたわけだな」



「ん? 報酬? ああ・・わかっている・・・・・ガタガタ言うな!今どこにいるんだ?」


「甲府?・・・・・・・いずれにせよ明日だ。東京に戻っておけ、手渡す」


「おうよ。心配すな!ご苦労だったな」


“X”は受話を切るとタバコの煙をうまそうに吐き、ニヤリと微笑んだ。

/321ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ