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親愛なるご主人さま
第18章 美少年の買主

「お姉様、ここが勝負ね」
「おねがい・・・」
奈々を後輩のマリア、エリー、慶子の女王様3人が祈るように見守っていた。
「その娘、2,000で買ったぁ!」
「おおぉ・・・」
啖呵を切るような奈々の力強くもハスキーなコールボイスに会場がどよめいた。
「キャ~!」
マリア達が奈々を後押しするように黄色い歓声を上げ拍手した。
オークションはその場の空気を読む間合いとインパクトの勝負だと奈々は心得ていた。
超セレブな客層は次の出品の薫に興味が向いているはずで、佑太朗を買おうとするのは金の保有額ではミドルクラスのセレブやアジア系のバイヤーたちと読んでいた。
そして1,400から2,000に一気に600上げ、ライバルに驚きとオーバーコールを躊躇させるインパクトを与えた。胸が大きく開いた深紫のベルベット生地のドレスを纏う姿も颯爽にして妖艶であり、会場中の注目を一気に集め、奈々の味方に付けてしまったような空気感を醸し出した。
奈々の作戦通りだ。
「さぁ~2,000xが出ました。他にございませんか?」
(キタわね、奈々姐さん・・)
玲子も奈々の味方であるが、売り手側としてここは平等を期してオーバーコールを促した。
すると眉間に皺を寄せ不機嫌な形相で奈々を睨みながら村瀬未希が右手を挙げた。
奈々対未希の様相である。
(来るか?村瀬・・)
周囲の客が息をのんだ。
「いかがですか?2,000で締めてよろしいですか」
玲子が未希を見ながら焦らすように促す。
「に・・2千・・・ひゃく・・」
未希が口を開けかけたとき、隣に座っていた父、曹仁が未希が挙げた手を掴んで下ろさせた。
「なっ、なんでよぉ?・・パパぁ!」
「終わりだ、我慢してココは引いておけ」
「えっー?・・・そんなぁ、ぅうう・・・」
「では、本日のオークション番号③番。佑太朗は、2,000xで結城奈々様が落札しました!」
パーンッ!!
玲子が高らかに宣言して落札決定の木槌を打ち据えた。
「おねがい・・・」
奈々を後輩のマリア、エリー、慶子の女王様3人が祈るように見守っていた。
「その娘、2,000で買ったぁ!」
「おおぉ・・・」
啖呵を切るような奈々の力強くもハスキーなコールボイスに会場がどよめいた。
「キャ~!」
マリア達が奈々を後押しするように黄色い歓声を上げ拍手した。
オークションはその場の空気を読む間合いとインパクトの勝負だと奈々は心得ていた。
超セレブな客層は次の出品の薫に興味が向いているはずで、佑太朗を買おうとするのは金の保有額ではミドルクラスのセレブやアジア系のバイヤーたちと読んでいた。
そして1,400から2,000に一気に600上げ、ライバルに驚きとオーバーコールを躊躇させるインパクトを与えた。胸が大きく開いた深紫のベルベット生地のドレスを纏う姿も颯爽にして妖艶であり、会場中の注目を一気に集め、奈々の味方に付けてしまったような空気感を醸し出した。
奈々の作戦通りだ。
「さぁ~2,000xが出ました。他にございませんか?」
(キタわね、奈々姐さん・・)
玲子も奈々の味方であるが、売り手側としてここは平等を期してオーバーコールを促した。
すると眉間に皺を寄せ不機嫌な形相で奈々を睨みながら村瀬未希が右手を挙げた。
奈々対未希の様相である。
(来るか?村瀬・・)
周囲の客が息をのんだ。
「いかがですか?2,000で締めてよろしいですか」
玲子が未希を見ながら焦らすように促す。
「に・・2千・・・ひゃく・・」
未希が口を開けかけたとき、隣に座っていた父、曹仁が未希が挙げた手を掴んで下ろさせた。
「なっ、なんでよぉ?・・パパぁ!」
「終わりだ、我慢してココは引いておけ」
「えっー?・・・そんなぁ、ぅうう・・・」
「では、本日のオークション番号③番。佑太朗は、2,000xで結城奈々様が落札しました!」
パーンッ!!
玲子が高らかに宣言して落札決定の木槌を打ち据えた。

