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親愛なるご主人さま
第3章 菜穂子の手紙2

「フフフ、次はココだ。さあ」


 K様は薫様に菜穂子の身体の箇所を言葉で命じず、おそらく指先で指して『次はココだ』とおっしゃったのでしょう。

 果たして「ココ」とはどこなのでしょう・・・ぁあああ・・

 数秒後、薫様の興奮した息使いが菜穂子の右の耳の近くで聞こえたかと思うといきなり舌先がニュルと耳の穴を舐めて、「べちょ」っと音をたてました。


 「きゃぁあ!!」


 菜穂子は右の耳がゾわっとして悲鳴を上げ、脳みその中まで薫様の軟らかい舌先でいたずらされた快感が、上半身から下半身にまで広がりました。まるでナメクジに全身を吸われるような、異様な感じ方を味わいました。

 「ゆっくりだぞ。フフフ」

 K様の命令が聞こえ、薫様の甘い吐息と沸き立つ匂いが菜穂子の鼻をくすぐります。薫様は舌先を引っ込めると今度は菜穂子の耳たぶを前歯で甘く噛みました。

 「キィー!」


 べちょっとしたナメクジの後、今度は針で刺したようなチクッとした刺激です。恐らく前歯で軽く噛んだだけなのに、全身に刺激がキューンと響きました。

 「ぁあ・・・・・許して薫様」

 薫様は私の許しを請う声など全く聞こえないが如く、カプカプと耳たぶを甘く噛んでは舐め、また噛んでは舐め舐めを繰り返しました。
 菜穂子が仰け反って反応していると今度は耳から離れ首筋に舌を這わせ“うなじ”からゆっくりと肩まで下がってきました。

 「ぁあ、やめてぇ・・・・!」


 菜穂子は薫様の舌の舐め技だけで……イキきそうです。

 目隠し越しに薫様も興奮していらっしゃる様子で、鼻息が菜穂子の首筋に伝わってきます。

 薫様の顔がすぐ近くにあるのが窺えます。そしてオッパイが…

「あぁっ!」

「ぁ・・」

 薫様の乳首が菜穂子の媚薬入りアイスクリームが塗られた乳首に一瞬触れたのです。薫様も僅かに小さな声を上げましたが、菜穂子の大きな悶え声がかき消したようです。
 
 菜穂子の全身は再び電気が走るように感じてしまいました。



「ああ、もう…お許しを、薫様…」





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