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親愛なるご主人さま
第26章 悪夢の女医
 
 それはまるで食虫植物の甘い匂いにおびき寄せられた蝶の如くだった。

 レイラは矢島の目をじっと見つめ条件をひとつ言った。
 
「私の実験をお手伝いするモルモットになってくれたら・・・喜んでお付き合いするわ」
 
 蛇に睨まれたカエルのように動けず、矢島は思考を止め、ただ微笑んで頷き受け入れた。

 その夜、ラブホテルに入る前にバーで飲まされたビールが、薬品臭く妙な味がしたが疑いもせず、有頂天になった矢島の全身は性感の塊のように燃え上がり、レイラへの愛情の高まりよりも性欲の高まりを抑えきれなくなっていた。ズボンの前を硬くして、部屋に入るなりレイラの目前で自分から服を全部脱ぎ捨てて素裸になった。両腕を広げ、鼻息荒くレイラを抱きしめようとした。

 「ねぇ、ちょっと待って」

 レイラは唐突に抱きしめようとする矢島をやんわりと制して後ろを向かせた。戸惑う矢島の両腕を後ろに回させ、矢島が脱ぎ捨てた上着ポケットから刑事なら非番の日でも常備している手錠を気づかれぬようにそっと取り出した。矢島の背後でカチャッと音がした。

 「えっ!」

 後ろ手錠で両手の自由を失なった矢島はダブルベッドに仰向けに倒された。あっけに取られる矢島を横目にレイラは自分のハンドバックから革紐を取り出して矢島の両足首を開かせベッドの脚に結んだ。
 
 「な、何をするんです?」

 むき出しの大股開きの恥ずかしさに慌てながらハァハァと興奮の息を上げて訊くも、レイラは妖艶な薄笑いを浮かべただけで答えず、憧れの女とノーマルに愛し合いたかった矢島の思いは無視された。

 矢島に見せつけるようにレイラは服を一枚一枚と脱ぎストリップを演じた。踊る途中で矢島から贈られた青く輝くサファイアのネックレスを首に下げた。


 「どぉ、似合う?」





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