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親愛なるご主人さま
第3章 菜穂子の手紙2

 「舐め犬も人間に戻ってご挨拶なさい」

 「はい奥様。はじめまして菜穂子様、舐め犬としてK様ご夫妻にお仕えしている薫と申します」

 「ここでは薫の方が先輩なんだから、菜穂子に『様』など付けず呼び捨てでいいんだぞ。フフフ」


 「あ、はい・・・・・」


 薫様はK様にそう言われても、ご自分以外の人を『様』を付けて呼んだことが無いのかもしれません。少し戸惑っているご様子でした。

 菜穂子はこのとき初めて薫様のお顔を拝見しました。透きとおるほどに色白で、高貴な雰囲気を漂わせた東欧の民族の血を引くようなお顔立ちと思いました。高く細いお鼻と切れ長でキラキラした眼差し、なんて美しい方なのでしょう。菜穂子は恥ずかしいポーズで緊縛されていることも忘れて、しばらく、ポォ~として薫様の美貌に魅せられておりました。

 「菜穂子さま・・・・・とても可愛いわ」

 ご主人様、菜穂子は薫様から嬉しいお言葉いただきました。
 そう仰っていただいた薫様の声は、少しハスキーでやや低いトーンでした。その響きは菜穂子の鼓膜をゾクっと感じさせます。そして身体から湧くほのかな香り。高価な香水と薫様独自のフェロモンが混じり合う香りです。
 菜穂子は薫様のお顔から目線を下げ、バストを見ました。柔らかそうな美乳は色白な肌ゆえ、血管が青く透けほどでした。先ほどまで菜穂子の胸を刺激していた乳首は尖り立っていて、乳輪は淡い桜色で思わず吸い付きたくなるほどです。

 ああぁ、ご主人様・・・

 もしご主人様やK様ご夫妻様から薫様とマゾ牝同志のレズプレイを命じられたら菜穂子は二つ返事で絡み合い、薫様の乳首にしゃぶりつくことでしょう。
 もちろん乳首だけでなく、お互いが舐め犬になって・・・・・口を吸いあい、全身ペロペロと舐めあい・・・・・菜穂子はそんなことを考えながら視線を薫様の下半身に移してゆくと・・・・・・・・・・な、なんと!

 「えっ!まさか!」

 思わず声に出てしまいました。

 「やっと目に入ったか、フフフッ」

 K様がそう仰っている声も、心なしか遠くで聞こえたような気がしました。それほど菜穂子は驚いていたのです。






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