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親愛なるご主人さま
第27章 死体と寝る女

 「さぁ、お姉さまによ~くお見せなさい。ヒヒヒ・・」

 20年ほど前の実妹と戯れた日に戻ったように呟き、目を輝かせると、美穂と名付けた遺体の股間に顔を近づけ、指先を触れた

 「こ、これは・・・剃毛ではなくて脱毛してあるんだわ・・・」

 人体は死後、心臓が止まった後の少しの間は、体毛や爪が伸びることがあるのは事実だ。
もしこの遺体も死の直前に剃毛したり、されたりしていたら、今、レイラが顔を近づけて見ている部分には毛頭が僅かでも伸び、触れているレイラの指にザラっとした感触が残るはずだが、そこには毛穴の跡すらなくスベスベの秘丘だった。
 レイラは陶器のような冷たくツルツルの丘の感触を堪能しつつ、左右の親指でゆっくりと遺体の花弁をくつろげた。

 「ぉおおお・・・・やはり」

 
 レイラが注目したのは、そこの色合いや膣穴の奥ではなく”花びら”そのものだ。


 「やっぱり、ピアスの痕・・・・」

 左右の花弁に穴を開けた痕があった。生前のつい最近まで左右にピアスリングをそこに嵌めていたように思えた,あるいは左右を1つのリングで閉じ合わせたようになっていたのか?なぜ外したのか?誰かに外されたのか?想像するレイラは下半身から昇るように興奮の血が熱くなってきた。矢島の帰り際にイヤリングのことをさり気なく訊いた意味はそこにあった。

 だがピアス痕はさておき、レイラを更に驚かせたのは、凝視していた花弁部分から少し上に目線を上げた時だ。そのクリトリスには包皮がなく女芯が剥きだしだった。


 「こ、これは! ぁあああああ・・・・」

 目にしたレイラは思わず歓喜の喘ぎ声を出して、その女芯のマメに尖らせた舌先を触れさせてから唇を尖らせて突き出し、夢中でチュ~チュゥと吸い付いた。解剖台の上に仰向けで股を広げられている女が、もし生きていたら海老のように跳ねのけ反って喘いだことだろう。


 レイラは自分の唾で濡れそぼった女芯を凝視した。

 「包皮を切除したんだわ。この施術。真珠のような一粒の豆を包んでいた鞘だけを跡形もなく・・・」


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