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親愛なるご主人さま
第28章 手紙

 新発田の付属センターの検体担当の女医、北条レイラに体よく追い払われたかのような矢島康夫刑事は、翌早朝から小出署に出勤するも、デカ部屋で罰悪そうに座り、考えあぐねていた。

 (どう署長に報告すっかなぁ・・・直ぐに帰ってきちゃいましたとは言えないし・・・)

 矢島はレイラが言っていた事を思い出して要点を紙に書いて整理してみた・・・

・凍死なら肌が醜く赤黒くなるはずだが、そうならないのがこの死体の不思議なところ。
・外傷なく、解剖の必要もなし。内視鏡で胃や腸を診てみたい。
・薬物など毒を盛られて死亡したら胃や腸や血液になんらかの反応が出るはず。
・だが採取した血液は正常で、型はO型だった。
・昨夜結論は出せず。検体は昨夜遅くにレイラ一人で行う。

 『報告書を県警に上げる前にオマエにはこっそり教えてあげるわ。ご褒美も一緒に・・・』と言っていたレイラ女史の言葉を信じれば、ここに電話でも掛かってくるはずだ・・・

 だが電話など昼を過ぎても一向に掛かってこなかった。

 矢島はすることがなく、ただ待っているとレイラが『ご褒美も一緒に』と言っていた方が気になり始めて、下半身がジーンとウズウズしてきて、ペニスが硬くなってきた。

 (ぁああ、ヤバい・・・・トイレで抜いてくるか・・・まったく情けねえ・・)

 
 それより前に、こっちから付属センターに電話してみようかな?と矢島は考えた。

 ”報告書の進捗はいかがですかぁ?” という電話を入れることは担当刑事として正当な催促と言えるじゃないか。そうだそうだ、何よりもレイラさんの声を聞ける口実になるし・・・

 そんな、こんなを悶々と考えているうちに午後も夕方に迫りつつあった。

 (レイラ女王様のお声が聞きたい・・・よーし!電話してみよ!イヒヒ・・)

 ニヤニヤしながら矢島が受話器に手を掛けた時、部屋のドアが開いた。


 「よぉ、やっしー!」

 山田刑事が警視庁から帰って来た。

 「あっ、なんだヤマさんかぁ!随分と早いお帰りですね」

 「ん? なんだ俺が早く帰ってきて問題ありか?」



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