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親愛なるご主人さま
第28章 手紙

 「はい。解剖はする必要ないと。外傷は全くないし、殺されたとしたら毒物とか・・その辺の調査を最新鋭の内視鏡を使って体の中を、昨夜の内に検体して、報告書を県警本部に出すと仰っていました。検査済みの血液の方はO型で正常な値だとか・・」

 「うーん、毒物を盛られたセンかぁ? 確かに強い毒物なら死後も内臓に痕跡が残るかもしれんなぁ、他には何か聞けたか?」

 「ぁいや、とてもお忙しそうだったので・・・それぐらいで・・・」

 「やっしー、オマエ、体よく追い出されたんちゃうかぁ?」

 「あの・・・先生のお仕事のお邪魔になるよりは、僕いない方がいいかなと・・・」

 「んんん、何~んか、オマエは・・・まぁ、ええわ。いずれにせよ今夜か明日には女医さんの報告書が上がって、県警本部からの見解が出て来るだろう」


 「はい。そーですね。レイラさん、どうしてるかなぁ・・」




 「・・・・・・・」




 結局、この日はそれ以上の進展なく終わった。






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