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親愛なるご主人さま
第5章 菜穂子の手紙4

「鼻が曲がりそうだな・・」
K様がせせら笑いながら消臭スプレーを噴射していただきました。有り難く優しいお慈悲でございました。
「全部出たか?」
「は・・はい」
「残ってないように、きれいにしてやろうな」
K様は浴室の蛇口にゴムホースを取り付け、排泄の後で緩く開いた薫様と菜穂子のアナルに突っ込みました。
「ああ・・もう・お浣腸はお許しを・・」
ピシー!
「洗腸だ。すっかりおなかの中がきれいになるまでな」
微温湯が注入された後、下腹部を押されてピュ~とアナルから流し出される黄色い液が透明になるまで、何度も繰り返されました。薫様も菜穂子も微温湯が入って溜めて、流しだされる度に、最初は苦しかった洗腸と排泄が、やがて切ないような喜びに変わり、最後は二人ともK様に『もっとなさってください』とおねだりまでするようになりました。
洗腸が終わると薫様と私は、首輪と手錠も外され頭から熱いシャワーを浴びせられ、お尻や下腹部にまだ付着している乾いた蝋燭や、べっとりした汗を洗い落として、そのあと薫様と一緒に暖かい湯舟に浸かることも許され、すっかりリフレッシュさせてくれました。
厳しい調教やお仕置きの合間に、K様と玲子奥様が、ほんの少し優しくしてくれる時があります。
そういう時って「マゾ奴隷の喜び」とは違った、ほのかな幸せ感があります。菜穂子がまだ幼かった頃、普段は厳しく恐かった父や母に、ごく稀にちょっと優しくされた時の、嬉しい気持ちと似ているかもしれません。
あ、申し訳ございません。亡くした家族のことなど調教のご報告とは全く関係のないことを綴ってしまいました。私にはご主人様しかおりません。ご主人様だけのペットで、玩具で、奴隷でございます。
お話を戻します。薫様は、私と一緒に湯舟に浸かると、とても恥ずかしそうに私の目線を避けているように見えました。大人が7.8人一緒に入れる程の広さの大きな浴槽で、私から随分と離れた位置で湯に浸かり、背中を向けているのでした。湯の煙の中で、ぼぉーと、けぶるように美しく輝く薫様の白い背中やアップにまとめた後ろ髪の細いうなじを見ていると、K様と玲子奥様の目が注がれていなかったら、菜穂子は後ろから薫様を抱擁し、ふしだらな掟破りを再びしてしまったかもしれません。

