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親愛なるご主人さま
第5章 菜穂子の手紙4

 薫様のお話を聞いていたら、菜穂子は興奮でドキドキして・・・アソコがまたヌルヌルしてきちゃいました。お客様に高くお買い上げいただくため、肌を磨き、入念に化粧して舞台に立たされて・・・お客様から『道具をみせろ』とリクエストがあればアナルやオマ〇コを自分の指で広げてお見せしなければならないのだそうです。

 「菜穂子様は素敵なご主人様が待っていてくれるなんて、羨ましいわ。私は次回のオークションに出品される予定なの。買われたらすぐに連れて行かれて、性奴隷にされて、お尻を犯されて、飽きられてしまったら、また捨てられるのかしら・・」

 薫様の眼差しは寂し気に見えてとっても可哀想でした。

 「薫様のこと買いたいと思うお客様は、沢山いらっしゃると思います!」

 菜穂子は思わずそんなことを言ってしまいました。

 「え?それって私を褒めてるの?慰めてるのかしら?それとも虐めてる?」

 薫様の声に少しトゲあり不機嫌そうに聞こえました。

 ぁあ、ご主人様。こんなとき菜穂子は薫様にどんな言葉を掛けて差し上げたら良いのでしょう。

 「薫様・・なんかうまく言えなくてごめんなさい・・私・・」

 菜穂子は薫様の背中から寄り添い肩にそっとすがりました。

 細い肩、洗い上げた髪とうなじから漂う香り・・うっとりしてまたエッチなことをしてしまいそうでした。

 「さあ、もう行きましょう。あまりK様と奥様をお待たせさせてしまうと、またお仕置きされるわ」

 薫様は肩にすがる菜穂子の手を突き放すように振り払ってお化粧室をさっさと出て行ってしまいました。

 「待ってぇ、薫様。置いて行っちゃイヤっー」

 薫様は後を追う菜穂の言葉に振り返り微笑んで手を繋いでくれました。そして、ふたり並んでK様と奥様の居間のドアをノックしました。




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