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親愛なるご主人さま
第6章 菜穂子の手紙5

「そう。薫もお前も・・名医の手によって、一層可愛らしいマゾ奴隷の体に加工を施されるわけね。嬉しいでしょ?ご主人様のSさんの要望を叶えてくれるJ先生は神の手ドクターよ」

 数刻後、K様に案内され、J先生と呼ばれるお医者様が手術室にいらっしゃったご様子です。


「さぁ、先生。こちらです」

「お待たせしたね」

「先生。ご無沙汰しております」

「やぁ、玲子さん、しばらく見ないうちに一段とお綺麗な女王様ぶりだね」

「まぁ、先生ったらお口までお上手になってぇ」

「アハハハ、お世辞じゃないよ。Mっ気のない儂でも玲子女王様の美貌や、何て言うかな・・その醸し出すサディステックな雰囲気にはクラっとしてしまうよ。それに私が捨てたペットまで引き取って飼ってくれた上に、今回は調教中の奴隷の加工手術を請け負えるとは、Kさんと玲子さんには本当に感謝しているんじゃよ」

「先生、こちらこそ。薫はいいマゾ奴隷に仕込めそうですわ。先生が捨てたのを悔やむぐらいに・・ウフフ」
     
「うーん、今もKさんの部屋で話していたんやけど、オークションに出品されるんですってぇ? 捨てた猫を私に買い戻しさせたいですか?・・フフフ・・・いやぁ・・もう手一杯ですよ。4人の奴隷を飼育していますからね」

 J先生とk様ご夫妻は笑いながらお久しぶりの会話を楽しんでいる様子で、菜穂子のことなど二の次のご様子に聞こえました。

「4人のナースペットを所有する先生の診療所は、その道のマニアには聖地とか楽園とか呼ばれているようですなぁ」

「いやいや、楽園はKさんのこのお屋敷でしょう!今日のオペはとっても楽しみにしていましたよ」

「楽しんでいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。さて、これが先程お話した菜穂子です。大事なお客様からの預かりもので調教中ですが、今日は先生の生贄ですな~」

 K様がカーテンをサーッと引く音が聞こえました。どうやら菜穂子が拘束された診察台の椅子は普通の病院と同じようにカーテンに仕切られていたようですが、菜穂子は目隠しされているから、あまり意味がないようです。


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