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親愛なるご主人さま
第6章 菜穂子の手紙5

「ハハハ、儂の生贄とは聞こえが悪いなKさん・・・おおっ、しかし、こりゃまた・・・極上モノですな。メスを入れるのが勿体ないぐらいだ。色白で瑞々しく可憐だ。それでいてムチっと柔らかそうで色っぽい。所有者の方が羨ましいですなぁ」

 ぁああ、菜穂子は今、薫様の元ご主人様のお医者様に無抵抗に開いた身体の隅々まで見られている・・・・目隠しをされていますが、その上から刺すような視線を感じました。

「オペは私たちも見学させていただきますよ。先生」

「見ていただくのは一行に構いませんが、やはりこの目隠しは取ることはできませんか?」

「それは・・・この菜穂子を所有する依頼人と私たちとの契約でございまして・・」

「商売となると相変わらずあなた方は厳しいですな」

「何卒ご容赦くださいませ。オペで何かお手伝いできることでもあれば何なりと」

「いやいや、玲子さんのお手を煩わすようなことなど滅相もない。連れて来たナースにさせますよ。それもナース奴隷の調教のひとつですから、そう言えば、まだ”マミ”にご挨拶をさせてなかったな」

「あら、先生がいらっしゃる前に、ここにいて菜穂子を内診台に乗せるときに手伝ってもらったのですのよ」

「マミ! そんな隅の方に下がってないで、こっちへ来い。Kさんと玲子奥様にご挨拶なさい」

「はい。先生」

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