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いたいけな密室〜二人の処女の調教記録〜
第2章 誘い込まれた少女たち
名刺に記された住所を頼りにたどり着いた「アイアンウィンド」の事務所は、大通りから一本外れた、薄暗い路地に面したビルの二階にあった。
扉を開けるまでは相当勇気がいったものの、一歩足を踏み入れれば内装は明るく清潔だった。
カウンターで優しげな男の人に要件を告げると、すぐに応接室へ通された。
対応してくれた社長の桐生は気さくな人物で、リツカのかわりに美奈緒と詠美が訪れたことを咎める様子はまるでなかった。
美奈緒たちは胸をなで下ろし、リツカのことを謝罪して晴れて事務所をあとにする...はずだったのだが。
「で、君たちは江藤さんの文芸部の後輩ね。いいねえ、文学少女って感じだね」
桐生は少女たちに上機嫌で話しかける。
「二人とも制服だけど、今日は休みの日なんじゃないの?」
「あ、高校生の正装は制服だからって...江藤先輩が...」
「ははは、わかってるねぇあの子!」
うんうん、いいよ制服姿ー、と褒められて、美奈緒はモジモジとセーラー服の裾を直した。