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いたいけな密室〜二人の処女の調教記録〜
第2章 誘い込まれた少女たち
何故だろう、リツカのスカウト辞退はとっくに告げたのに、この場から解放される兆しがまるでない。
帰ることを伝えようとするとさりげなく話題を変えられてしまい、立ち上がることができないのだ。
どうやら美奈緒と詠美は、この男にひどく気に入られてしまったらしい。
「いや、ホント、いいね君たち。気に入ったよ。明日にでもデビューさせたいくらいだ」
「あの、私たちはただ、先輩に言われて来ただけで...」
「そうです、芸能界とか...柄じゃないから...」
懸命に辞退しようとする少女たちを、桐生は熱い口調で説き伏せる。
「謙遜はしなくていい。君たちは逸材だ。私が言うんだから間違いない」
桐生の視線は熱く、どこまでも本気だった。
少女たちはオロオロと互いの目を見合わせる。
(どうしよう、詠美)
(わかんないよ、ミナ...でもどうにかして帰らないと)
「あ、あの」
会社の業績や理念について熱弁を奮っていた桐生をどうにかさえぎり、詠美が告げた。