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第14章 リツカ

人の良さそうな社長に迎えられ、小説のことを褒めちぎられたあと、「うちの女優はこういう作品に出てるんだ」と所属女優の出演作品を見せられることになった。

応接間の机に置かれたノートパソコンの画面に、裸の若い女性が映し出される。

あ、やっぱりこういう仕事する女優もいる事務所なんだ...と思ったのも束の間、リツカは「え？」と目を見開いた。

画面の中で男に体をまさぐられながら喘いでいる若い女...いや、若すぎてまだ少女のようにあどけない、この娘は...。

(美奈緒？)

切りそろえられた黒髪と、お人形みたいにきれいな顔。

見慣れた後輩にそっくりだが、まさかあの大人しくて奥手な美奈緒が、こんな映像の中に登場するわけがない。

他人の空似だと思おうとしたとき、応接間の奥の扉が開き、リツカと同じセーラー服を着た少女が部屋に入って来た。

「えっ、美奈緒...なんで...」

リツカの向かいに座る社長の後ろに立った美奈緒は、驚くリツカにはにかんだ笑顔を向ける。

『ああっ！あ、ああっ...！イく、いやっ、イくぅっ！』

画面の中の美奈緒がさらけ出した秘所を責められ裸体を仰け反らせると、リツカの前の美奈緒は恥ずかしそうに頬を染めて俯いた。