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強姦魔
第11章 スナック「雪」
雪江はもうすぐ46歳。体に余計な肉がついているが、ドレスのお蔭で凹凸はっきり出る。それが色っぽく見えるのだろう、常連客のお目当てになっていた。
「もう1本頼むよ」
中ビンだから当然だろう。雪江が「はい、どうぞ」と差し向けると、「ありがとう」とグラスを差し出した。
「いつもはどちらで飲まれているのですか?」
「いろいろだよ」
会話には乗ってこない。ならば、静かに飲んでいるうちに出て行ってもらった方がいい。
雪江が「ちょっと表の灯りだけ消させて頂きます」とカウンターから出ると、「ああ、いいよ」と男はグラスをグイッと飲み干した。
そして、雪江が入り口のドアを開けて、表のネオンサインを消した時、バチバチと背中に電気が流れるのを押し付けられ、そのまま気を失ってしまった。