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強姦魔
第13章 地回りとの遭遇
「てめえは誰だ?」
「うるせえ、俺は頭にきているんだ」
「うるせえはねえだろうよ、おい、お前」
吉田が一歩前に出た。
「女がこんな格好で逃げてきたのに、黙って見過ごすわけにはいけねえよ」
「おめえには関係ないだろう」
「関係あったらどうすんだよ。」
吉田が下から男を睨みつけた。その瞬間、男の拳が顔に炸裂し、吉田は一発ノックアウトされてしまった。
「てめえ、やりやがったな!」
続いて牧が近くにあったゴミ箱を投げつけ、殴りかかっていったが、これも前蹴りで倒されてしまった。
「へへへ、お前らも大したことはねえな」
男はニヤニヤしながら、残った中上にじりじりと迫ってきた。だが、喧嘩は最後まで分らない。
追い込まれた中上は懐に忍ばせていた短刀を取り出すと、そのまま男に体当たりして行った。
「あっ、くそっ……」
間合いが近すぎ、男は前蹴りを出せず、中上の短刀をまともに腹に受けてしまった。
「舐めやがって、この野郎、死ね!!」
中上は短刀をグイッと上に持ち上げ、そのまま男を押し倒した。