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前戯指南
第1章 足りない勇気
「ここ、見た目豪華だけど安いから安心して」
晴臣の心境を見透かしたように言いながら、エルカは苦笑する。
「それなら、よかったです……」
安いと言われても料金が分からない晴臣は、引き攣り笑いをしながら返事をする。
ホテルに入ると受付らしきものはない。その代わり、パネルがある。
「ここで部屋を選ぶんだよ」
エルカはパネルを指さしながら言う。パネルには部屋の写真と、宿泊と休憩時間の料金が書いてある。1番安い休憩は、3980円だ。
(お、思ったよりも安い……)
晴臣が1番安いパネルのボタンを押すと、部屋番号が書かれたレシートが出てきた。晴臣が取る前に、エルカがレシートを取った。
「116号室ね、こっち」
エルカは迷うことなく晴臣を部屋に案内する。部屋に入ると、彼女は上着をハンガーにかけた。
「晴臣くん、そんな所に突っ立ってないで、部屋に入りなよ」
「あ、はい……」
エルカはドアの前に立っている晴臣に、手招きをした。晴臣はエルカと同じように上着をハンガーにかけると、縮こまってソファに座った。
晴臣の心境を見透かしたように言いながら、エルカは苦笑する。
「それなら、よかったです……」
安いと言われても料金が分からない晴臣は、引き攣り笑いをしながら返事をする。
ホテルに入ると受付らしきものはない。その代わり、パネルがある。
「ここで部屋を選ぶんだよ」
エルカはパネルを指さしながら言う。パネルには部屋の写真と、宿泊と休憩時間の料金が書いてある。1番安い休憩は、3980円だ。
(お、思ったよりも安い……)
晴臣が1番安いパネルのボタンを押すと、部屋番号が書かれたレシートが出てきた。晴臣が取る前に、エルカがレシートを取った。
「116号室ね、こっち」
エルカは迷うことなく晴臣を部屋に案内する。部屋に入ると、彼女は上着をハンガーにかけた。
「晴臣くん、そんな所に突っ立ってないで、部屋に入りなよ」
「あ、はい……」
エルカはドアの前に立っている晴臣に、手招きをした。晴臣はエルカと同じように上着をハンガーにかけると、縮こまってソファに座った。