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本日も中出し日和
第10章 コロナにて
「さっきのうそ。ちゃんと覚えてんで。
 産んでから1ヶ月してエッチ解禁やでって言われて、我慢できんくて風呂場でヤッたときの子やろ」


 旦那はニヤつきながら、小声で言った。
 わたしも小声で「正解」と笑う。
 二人でクスクス笑いながら、握った手の指を指相撲みたいに動かして、また笑った。



「そうやん。子供ら起きてんのにスマホゲームで気を引いて、その間にヤッたんやん」

「だってお前がいきなりしゃがみこんで咥えてきたんやもん」

「それ言うならダンナくんもいきなり挿れてきたやん」

「…興奮したな」


 ダンナが私の手を取り、スウェットの上からチンコを握らせた。無論フル勃起だ。


「…する?」


 顔を覗き込むと、ダンナは首をフルフル横に振った。


「いや、安定期に入るまで我慢するわ」


 わたしは嬉しいやら残念やらやっぱり嬉しいやらで、胸が一杯になった。 
 アナタ……!といった心境だ。


「その変わり、安定期入ったらいっぱいエッチしよな?」


 ダンナはそう言ってわたしにキスをして…まだ4人目の体型が戻らずすでに妊娠6ヶ月みたいな大きさのお腹を撫でてくれた。



 …色々あったけど、わたしはやっぱりこの人が好きだ。
 この人と結婚してよかった。
 未曾有のウイルス蔓延で世の中がこの先どうなっていくか分からないけど、この人がそばに居てくれて良かった。
 この人に出会えて良かった。
 好きになれて良かった。
 家族になれて良かった。
 大好きを超えて大事な人。
 わたしのダンナ。



「うん。安定期に入ったら…
 また子供らに内緒で、ふたりでエッチなことたくさんしよな?」



 私の言葉にダンナは頷き…
 テレビ画面に映ったままだった岩崎宏美のモノマネを観て、また二人でクスクス笑ったのだった…。
 
 




【おしまい】




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