この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溺れるくらいに愛して
第1章 溺れるくらいに愛して
          ***

「みーこ……ごめん。ありがと……」

 優祐さんはそう言うと息絶えた。思い出のラブホテル。人って脆いんだね。少し刺しただけで、少し……? 何回刺しただろうか。覚えていない。何回、肌を重ねたのか? それももう数えきれない。さっきまでも……。

 あったかい。膣の中には先ほどの優祐さんの体液が残っている。お腹は少し、丸みを帯びていた。ごめん、嘘をついた。避妊薬を飲んでいるという嘘を。

「ふふっ……ふふふっ」

 赤い血の海を見ていると笑みが零れ落ちてきて、笑いながら頬には涙が伝って。

「ごめんね」

 お腹を撫でて呟いた。だけどあたしは、離れるくらいなら、失うくらいなら優祐さんと永遠に結ばれたい。たとえそれが地獄でもいい。歪んだ愛。分かっている。それでもいい。そう、この結末を望んだのはあたし。

 お姫様が綺麗なんて、誰が決めたのか? 泥だらけでもいい。汚くてもいい。これが水原美子。あたしという何も成し遂げていないオヒメサマの人生。

 優祐さんの最期。あたしの最期。

「ありがとう。さようなら。ずっと一緒だよ……。うふふ」

 目を閉じて思いっきり……。
/11ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ