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溺れるくらいに愛して
第1章 溺れるくらいに愛して
***
「みーこ……ごめん。ありがと……」
優祐さんはそう言うと息絶えた。思い出のラブホテル。人って脆いんだね。少し刺しただけで、少し……? 何回刺しただろうか。覚えていない。何回、肌を重ねたのか? それももう数えきれない。さっきまでも……。
あったかい。膣の中には先ほどの優祐さんの体液が残っている。お腹は少し、丸みを帯びていた。ごめん、嘘をついた。避妊薬を飲んでいるという嘘を。
「ふふっ……ふふふっ」
赤い血の海を見ていると笑みが零れ落ちてきて、笑いながら頬には涙が伝って。
「ごめんね」
お腹を撫でて呟いた。だけどあたしは、離れるくらいなら、失うくらいなら優祐さんと永遠に結ばれたい。たとえそれが地獄でもいい。歪んだ愛。分かっている。それでもいい。そう、この結末を望んだのはあたし。
お姫様が綺麗なんて、誰が決めたのか? 泥だらけでもいい。汚くてもいい。これが水原美子。あたしという何も成し遂げていないオヒメサマの人生。
優祐さんの最期。あたしの最期。
「ありがとう。さようなら。ずっと一緒だよ……。うふふ」
目を閉じて思いっきり……。
「みーこ……ごめん。ありがと……」
優祐さんはそう言うと息絶えた。思い出のラブホテル。人って脆いんだね。少し刺しただけで、少し……? 何回刺しただろうか。覚えていない。何回、肌を重ねたのか? それももう数えきれない。さっきまでも……。
あったかい。膣の中には先ほどの優祐さんの体液が残っている。お腹は少し、丸みを帯びていた。ごめん、嘘をついた。避妊薬を飲んでいるという嘘を。
「ふふっ……ふふふっ」
赤い血の海を見ていると笑みが零れ落ちてきて、笑いながら頬には涙が伝って。
「ごめんね」
お腹を撫でて呟いた。だけどあたしは、離れるくらいなら、失うくらいなら優祐さんと永遠に結ばれたい。たとえそれが地獄でもいい。歪んだ愛。分かっている。それでもいい。そう、この結末を望んだのはあたし。
お姫様が綺麗なんて、誰が決めたのか? 泥だらけでもいい。汚くてもいい。これが水原美子。あたしという何も成し遂げていないオヒメサマの人生。
優祐さんの最期。あたしの最期。
「ありがとう。さようなら。ずっと一緒だよ……。うふふ」
目を閉じて思いっきり……。