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泥だらけのお姫様
第3章 泥にまみれてく
じゅわっ……。
「どうしてなのぉ……。っ……はぁっ…」
染みついた珈琲を放置して、熱くなる下腹部に手を入れた。私のソコは、受け入れる準備をしていて、なのに一向に、優祐のものを受け入れることはあれ以来なくて。
「っ……くっ……はぁ……んっ……」
顔は涙でぐちゃぐちゃで、それなのに自慰で感じて、訳が分からない。汚れていく。泥だけになっていく。結婚式のプリンセス姿の私は……幻だったのだろうか。部屋の隅の真ん中の棚に飾られる笑顔の二人。私はプリンセスじゃない。これじゃ……野獣と王子だ。棚の隣の全身鏡にうつる私の顔は……醜かった。
彼が好きだからと……我慢していた黄色い液体が下腹部から虚しく、溢れ出た。床に水溜まりを作っていく。黄色く染まっていく。あぁ……こんなの、一人だと、悲しいだけだ。
「あっあぁぁーー。わぁあぁぁ……」
ドンドンドン。
「……気持ち悪。僕が帰るまでに綺麗にしとけよ。仕事、行ってくる」
二階から降りてきた優祐の吐き捨てるような言葉。ベビードールのセットは、無惨にもゴミ箱に投げ捨てた。優祐を寝取った女を……絶対に……許さない。