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泥だらけのお姫様
第11章 【番外編2】最悪の再会の果て~自分であるために~
「ねぇねー、優希ぃ! どっちのお洋服が似合うと思う~?」
日曜日。私達は、少し……いや、結構、遠くのアウトレットモールに来ていた。
「ん~! どっちも似合うよ! 全然、違うし、どっちも買っちゃいなよ! ピンクのJSKは可愛いし、黒色のロングワンピースはキレイ! 選べないなあ」
そう言って、優希は私の頭を撫でる。メイクをすれば、知り合いがいない限り、親子だとは気づかれない。
あれから、私は、保険金やらでかねてからやりたかった整形もした。親からもらった顔にメスを入れるなんてというのはよく聞く言葉。けれど、私は自分の顔や体は自分の自由と自己責任だと思う。整形だろうがなんだろうか綺麗になって自信を持てるならいいのではないか?
可愛い子や綺麗な子が好き。それなのに整形だから無理と引くような男……いや、人間、私にはいらない。まあ、私は優希以外の人間は信用しない……そう、できたらいいのになあ。どうしてだろう、すぐに人を信用してしまう。悪い癖だ。