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泥だらけのお姫様
第11章 【番外編2】最悪の再会の果て~自分であるために~
「あなたが母さんを捨てた後と、父が亡くなった後、ずっとこういう感じで、俺が息子として家族として、今まで支えてきてたので。やっと最近、落ち着いてきて外出できるようになったけど、今日はトラブルでして。あなたには、母さんをずっと支えるのは無理だと思います。自分の家族を大切にできない人に大切な母親を渡す、ましてやり直すとか結婚とか認められませんので。ご理解下さい」
「君の目……おかしいよ。母親を見る目じゃない……。狂ってる。それに母親のこと美愛ちゃんなんて……」
将さんの軽蔑する目に私は俯く。冷えた下半身が寒い。
「……ごめんなさい。私の心が弱いせいで、母親らしくなくて。……ごめんなさい、迷惑ばかりかけて……ひっく……」
また私の目から涙が溢れて。
「君の目……おかしいよ。母親を見る目じゃない……。狂ってる。それに母親のこと美愛ちゃんなんて……」
将さんの軽蔑する目に私は俯く。冷えた下半身が寒い。
「……ごめんなさい。私の心が弱いせいで、母親らしくなくて。……ごめんなさい、迷惑ばかりかけて……ひっく……」
また私の目から涙が溢れて。