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泥だらけのお姫様
第11章 【番外編2】最悪の再会の果て~自分であるために~
「ところで……美愛さん、大丈夫ですか? 俺がなんとかしましょうか?」
「ひっく……やだ。見ないで。ゆ……う……き、ごめんなさい……早く、見られないところ、いきた……ひっく……」
「美愛さん、俺、近々、離婚するんです。ニュース見ましたよ。俺たち、やり直しませんか?」
「……何、ふざけたこと言ってんだよ!! そんなの通るわけねーだろうが!! 母さんがどんだけ傷ついたと思ってんだよ!!」
「優希……やめてっ!! っ……はぁ……はぁ」
息が苦しい。呼吸が乱れる。久しぶりに過呼吸が出る。その時、駅員さんが来て、
「汚してしまってすみません。大丈夫です。俺が責任持って、連れて帰れますので。お騒がせもしてしまって、すみません」
将さんを殴りつける前に冷静になった優希が私の失敗の事情を話し、言い合いになった理由を適当に誤魔化す。もらしたのをいじられて思わずカッとなった的な感じで。将さんも駅員さんの手前、それに納得していた。
「やだ……こわい。こわい。帰りたい。お家、帰りたいよ。ゆうき……」
「美愛ちゃん、大丈夫だよ。早く帰ろうね」
そう言って優希は私の頭を撫でて、呼吸をする紙袋をくれたので安心して、涙がとまる。
「ひっく……やだ。見ないで。ゆ……う……き、ごめんなさい……早く、見られないところ、いきた……ひっく……」
「美愛さん、俺、近々、離婚するんです。ニュース見ましたよ。俺たち、やり直しませんか?」
「……何、ふざけたこと言ってんだよ!! そんなの通るわけねーだろうが!! 母さんがどんだけ傷ついたと思ってんだよ!!」
「優希……やめてっ!! っ……はぁ……はぁ」
息が苦しい。呼吸が乱れる。久しぶりに過呼吸が出る。その時、駅員さんが来て、
「汚してしまってすみません。大丈夫です。俺が責任持って、連れて帰れますので。お騒がせもしてしまって、すみません」
将さんを殴りつける前に冷静になった優希が私の失敗の事情を話し、言い合いになった理由を適当に誤魔化す。もらしたのをいじられて思わずカッとなった的な感じで。将さんも駅員さんの手前、それに納得していた。
「やだ……こわい。こわい。帰りたい。お家、帰りたいよ。ゆうき……」
「美愛ちゃん、大丈夫だよ。早く帰ろうね」
そう言って優希は私の頭を撫でて、呼吸をする紙袋をくれたので安心して、涙がとまる。