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人妻 玲子の白日夢  「夜の遊園地」
第9章 夜の遊園地 7 
「。。。その時の体験が、あまりに衝撃的だったからでしょうか。そこからの記憶は曖昧です。
確か、執事風の男が再び現れて、私にバスローブを着せ、バスルームに連れていってくれました。

思考を停止したまま身体を洗い、元の服に着替え、最初の出入口まで戻ると三枝が私を待っています。

「またのお越しをお待ちしております。」

執事風の男に送り出され、私達はタクシーに乗りました。

「夜の遊園地、良かっただろう?小説の材料になるんじゃないかい?」

三枝が私に尋ねます。

「そうね。でも刺激的過ぎて、数年に1回で十分かも。」

「楽しんでいるように見えたけどな。綺麗だったよ、凄く淫靡で。。。ギャラリーが皆、興奮してた。さ、着いたよ、君の泊まるホテル。」

「おやすみなさい。」

私は1人、タクシーを降りようとします。

「今日のことを書いた作品を読むの、楽しみにしてる。おやすみ。」 

三枝と別れ、ホテルのシングルルームで1人になると、否が応でも、さっきまでの出来事が甦ってきます。

。。。どうせ、眠れそうもない。
なら、今日の体験を、今のうちに書いてしまおう。。

私はスマホのメモ機能を立ち上げ、執筆に取りかかります。

「人妻 玲子の白日夢 夜の遊園地」......。

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