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『Room 』
第10章 旅行
「やだっちょっと!洋介!」

バチャバチャと暴れる茜と洋平。

「おいおい、なに楽しそうなことやってんだ。」

政弘が泳ぐようにやってきた。

「あら洋平ったら。良いことされてるわね」

可憐も近くに寄ってきた。

「も…が…く…苦しっっ」

必死に助けを求め体を洋平が捻る。


俺らの戯れを少し離れたところで見守っていた誠と朋がニヤリとする。

「?」

千秋や紫に目配せすると、ユルリと近づいてきた。

朋は手をワキワキと動かしている。

―ああ、なるほど。

俺は、奴等の考えていることに気づき、ニヤリとする。

洋平と茜は気づいていない。

すーっと茜の後ろに回った千秋が湯に腕を突っ込んだ。

「ひっっあふっ」

ビクッと茜が背中を反らす。

その瞬間に、洋平の頭が解放された。

風呂の縁と洋平の体の間に俺は体を滑り込ませた。

「兄貴!」

「逃がさん。」

「ひあっ!あっちょっっだ…めっっ」

千秋がなにをやっているか洋平にも解ったらしい。

「ここで!?」

と呟き、顔を青くした。

「茜ちゃん、感じやすいのねぇ。もう、ぬるぬるよぉ」

千秋が茜の耳元で甘ったるい声で囁く。

「ほお。」

政弘がお湯に腕を突っ込む。

「ああぁぁぁ…」

頬を染めて、涙目になった茜が小さく頭を振った。

眉をよせぎゅっと目を閉じている。

俺は、洋平の股に後ろから手を滑り込ませた。

いきり立ったそれを掴んで、刷りあげる。

「うっっ」

前屈みになる洋平。

「ワカイッテイイナァ」

「あ、兄貴!なに片言で…!」

文句を言ってきた洋平を容赦なく擦り上げると静かになった。

「いやっイッちゃう。やめ…!」

ガクガクと小刻みに震えながら茜が洋平にしがみついた。

「もがっまた!?」

「よし、今だ。」

政弘の合図で茜が引き剥がされた。

「あっ」

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