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『Room 』
第2章 夏のイベント
真理子がマジマジと男の子を見ていると、足音が聞こえた。

「お、起きた。」

男の声だ。
振り向くと割とイケメンな男が微笑みながら此方に近づくと、水のペットボトルを渡す。

―見たことがある…誰だっけ?

「ね、君さ。何があったか覚えてる?」

「え?」

―この人達と…?

「なんか、あったんですか?」

おずおずと聞いてみる。

「覚えてないんだね。3人組の男に絡んでたよ。アッチの意味で…」

真理子は顔が青くなった。
まさか、自分からだなんて予想していなかったのだ。

「こっちは弟が酔って寝ちゃってね。ここに一先ず避難してきたら…君が居たわけ。」

隣で寝ている男の子を指して、男はいう。

「俺は、宮島 洋介。こっちは洋平。君は?」

―宮島…?

「え?あ!宮島くん?」

「ん?」

「わたし真理子!生田 真理子!」

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