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『Room 』
第3章 勧誘
あいつが向かうとしたら、祭りか…。
真理子の後を追って、祭り会場の裏手にある公園に来た。
芝浦の予想通り、酔っぱらった真理子が公園に姿を現した。
3人の男を連れて…。
男たちの様子をみて、芝浦は苦笑いする。
―酷いものだ…あれでは、真理子は満足しない。
男達が去ったあと、真理子の所へ行こうと足を踏み出した時、真理子に近づく二人の男に気付いた。
―あれは…宮島…兄弟か?
洋介と洋平に気付いた芝浦は足を止め、様子を見るため影に潜んだ。
―なんだ…アレは…?
普段、大学で見かける洋平とは似ても似つかない様子を見て芝浦は驚愕した。
そして、同時に口角が上がっていく。
―これは、良いものを見た。真理子にご褒美を挙げないとな
クックッ
思わず喉がなる。
ハッとしたが、気づかれた様子はない。
―さて、どうしたものか
芝浦はそっとその場を離れた。