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『Room 』
第1章 洋平…?

知らないだと?
どういう意味だ?

慌ててドアを開けると、目の前に妖しく微笑む洋平が立っていた。

「どういう意味だ!」

すくんだ足の事も忘れ詰め寄る。

『そのままの意味だ。洋平は茜との事もオレの事も知らない。』

「なん…だと?」

『こいつは今、深い眠りについている。そうでないとオレは外に出られない。』

「そうか…お…前。洋平の別人格か!」

だが、何故別人格が出来る?

『バスルーム』

はっとした。
洋平はそこまであの時の事を…。
もしも、これを洋平が知ってしまったらどうなるか…。

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