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降りしきる黄金の雫は
第5章 5 金木犀はこう言った
大きな両掌が頬を包み込み、彼の端正な顔が近づいてくる。少し硬い肉厚な薄蘇枋の唇が僕の唇に重なり、新鮮な酸素が流れ込んできた。
緊張が解け始めリラックスしてくると、彼は僕のハーフパンツに手をかけ、トランクスごとはぎ取った。
「あっ、ちょっと、いったい何をするんです?」
慌てて跳ね起きようとしたが、注入し続けられている呼吸を跳ね返すことが出来ず、彼の身体の下でうごめくしかなかった。
「お前に養分を与えるだけだ」
「よ、養分って」
「この身体は面白い。直接、養分を得られ、更には決めた個体に養分を与えることが出来るな」
何を言っているのか理解が出来ないが、この状況に危機感を覚え、やめてくれるように懇願することにした。
「僕は――人間は食事をとれば栄養を得られますから、お礼は結構です」
「食事、か。それも良いが、直接、注入する方が確実で早い」
聞き入れてもらえそうにない。
抵抗を試みたが金木犀の香りと高濃度の酸素によって身体があまくしびれていく。金木犀の香りは人によって好みがはっきり分かれるが、このような催淫されるような香りではなかったかのように思う。
βーイオノン、リナロールなど成分を思い出して冷静さを保とうとしても思考は緩みはじめ、下腹部から甘い疼きが立ち上ってくる。
緊張が解け始めリラックスしてくると、彼は僕のハーフパンツに手をかけ、トランクスごとはぎ取った。
「あっ、ちょっと、いったい何をするんです?」
慌てて跳ね起きようとしたが、注入し続けられている呼吸を跳ね返すことが出来ず、彼の身体の下でうごめくしかなかった。
「お前に養分を与えるだけだ」
「よ、養分って」
「この身体は面白い。直接、養分を得られ、更には決めた個体に養分を与えることが出来るな」
何を言っているのか理解が出来ないが、この状況に危機感を覚え、やめてくれるように懇願することにした。
「僕は――人間は食事をとれば栄養を得られますから、お礼は結構です」
「食事、か。それも良いが、直接、注入する方が確実で早い」
聞き入れてもらえそうにない。
抵抗を試みたが金木犀の香りと高濃度の酸素によって身体があまくしびれていく。金木犀の香りは人によって好みがはっきり分かれるが、このような催淫されるような香りではなかったかのように思う。
βーイオノン、リナロールなど成分を思い出して冷静さを保とうとしても思考は緩みはじめ、下腹部から甘い疼きが立ち上ってくる。