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ご褒美はキミ
第7章 望んでいるのは
ご褒美……


ぎゅっと胸が痛くなった。

お弁当を駄目にしたせいで、先輩たちは落ち込んでいた。

だから、やる気を出してもらうためにってご褒美を考えたのに、
それで、先輩たちは元気になってくれたのに、


またがっかり…させちゃうの?


お弁当の償いしないとって……
先輩たちの期待に応えたいって……
先輩たちが喜ぶものをあげたいって……
どんなことでもしてあげたいって……


そう思っていたんじゃなかったの?


先輩たちの優しさに甘えて、ご褒美を取り上げちゃうの?


先輩たちの愛撫が気持ち良くて、本当は私も望んでいるのに……

先輩たちの幸せが、私の幸せでもあるのに……


肩に回ったままの充輝先輩の手を掴むと、手のひらにそっとキスを落とした。

「ま、まほ……?」

充輝先輩の声に、心臓が痛いくらいに脈打ち始めた。
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