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ご褒美はキミ
第2章 お弁当の代わりに
豊先輩は素早く立ち上がると、私に手を差し出してきた。

「ありがとうございます」

熱くなった頬を隠すために、俯きながら豊先輩の手を掴もうとして……

え、えっ!?

視界に入ってきたのは捲れ上がったスカート。足の間にいる豊先輩に、フリルの入ったショーツを見せてしまっている。

「やっ……」
「ったく、手加減しろよ」

スカートを押さえようとした時、体の下で充輝先輩が動き始めた。

「豊はラグビー部に入るべきだったな」

高志先輩ももぞもぞと動く。

二人が動いたことでバランスを崩してしまい、眼の前にあった豊先輩の手に慌ててしがみついた。
右足を高志先輩の膝の上に、左足を充輝先輩の膝の上に乗せてしまっているから、二人の動きに合わせてじわじわと足が広がっていく。
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