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ご褒美はキミ
第9章 欲しいのはキミ ②
「あ、あっ……ぅくっ……」

体の中で高志先輩のモノが動いて、ピリピリとした痛みが走った。
掴むものを探してもがく両手に大きな手が絡まってくる。
誰かがあやすように体を撫でてくれていた。その手がそっと優しく胸を包み込む。
反対側の胸には柔らかくて熱い感触があった。

「あっ…んっ…あ、あっ……」

高志先輩が動くたびに、乳首をもてあそばれるたびに、それらに合わせて声が漏れる。
うっすらと眼を開くと、つらそうに顔を歪めた高志先輩にじいっと見つめられていた。

「くっ……、はっ」

高志先輩は息を吐きだしながら、ゆっくりと腰を動かしている。
苦しそうなその姿に胸が締めつけられて、手に絡まっているものをほどいた。
高志先輩へと伸ばした手を握りしめてくれる。

愛しくて、高志先輩を安心させたくて、私も握り返した。
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