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ご褒美はキミ
第10章 エピローグ
カーテンの隙間から溢れる朝日が顔に当たって、眩しくて眼をしかめた。

ゆっくりとまぶたを開けると、見慣れない天井が視界いっぱいに広がっている。


……?


眼を擦りながら、黒で統一された部屋を見渡すために体をくねらせた。
鉛のように重い体は思うように動いてくれなくて、しかもあちこちが痛い。
……信じられない場所まで。

「……っっ!!?」

鈍い痛みが走って、お腹を押さえて飛び起きた。
そして、もう一度叫びかけて慌てて口を押さえる。


隣で寝息を立てているのは充輝先輩。足元では豊先輩が大の字で眠っている。
二人は上半身裸で、豊先輩の股の間はコンモリと盛り上がっていた。

私は豊先輩が用意したメイド服を着ているけれど、ブラウスのボタンがひとつ止まっているだけで裸同然だった。
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